【春の季語】芽吹く

【春の季語=初春・仲春(2-3月)】芽吹く

春先になって、草木が、芽を出すこと。


【芽吹く(上五)】
木々芽吹く衝動買ひは男にも 鈴木真砂女
夜々芽吹く誰の日記も明日は白 岡本眸

【芽吹く(中七)】
夕風に芽吹く大樹のとゞろ鳴る 石橋秀野
山は今芽吹く息吹きに潤へり 能村登四郎

【芽吹く(下五)】
戀も死も地上を出でず木木芽吹く 三橋敏雄
倒れ木の骨となりゆきつつ芽吹く 鷲谷七菜子
つんつんとわけても楓芽吹くばかり 石川桂郎
ハート型彫られて一樹はや芽吹く 鷹羽狩行
次の世は雑木山にて芽吹きたし 池田澄子

【自由律】
はや芽吹く樹で啼いてゐる 種田山頭火


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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