【夏の季語】プール

【夏の季語=三夏(5-7月)】プール

水泳をするための水槽のこと。正式名称でスイミングプール(英: swimming pool)である。

日本では、会津藩校の日新館に設けられた水練場あるいは水練水馬池が、最古のプールとされている。当時の藩校の中では、日新館と長州藩校の明倫館の2校を除いて施設が設けられていなかった。


【プール(上五)】
プールにも夕波の立ち初めにけり 西村和子
プールより生まれしごとく上がりけり 西宮舞

【プール(中七)】
セザンヌの夫人プールの岸歩む 平畑静塔
あをによしプールの底の首飾り 櫂未知子
図書室にプールの声の届きたる 山田露結
燦々と市民プールの市民たち  村上鞆彦
神は死んだプールの底の白い線  高柳克弘

【プール(下五)】
スタンドの一脚欠けて初プール 百合山羽公
わが息の充ちしビニールプールかな 辻桃子
新婚の女の浮かぶプールかな  杉原祐之

【ほかの季語と】
プール監視人へと蜻蛉集まり来 正木ゆう子



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