【春の季語】蜃気楼

【春の季語=晩春(4月)】蜃気楼

光の屈折により、遠くの景色が伸びたり反転したりして、実際とは違う景色に見える現象。伝説の「蜃」と呼ばれる想像上の生き物が、気を吐いて楼閣を現すと考えられたことから蜃気楼と呼ばれるようになった。

浮島、蓬莱山、海市、山市、蜃市、貝櫓、喜見城、善見城などとさまざまに呼称されるが、俳句の季語としては「海市」がわりあいによく使われる。

江戸時代から蜃気楼の名所として知られるのは、富山県の「魚津」であり、当地ではこの時期に「しんきろうマラソン」が開催されている。


【蜃気楼(上五)】
蜃気楼博士ばかりが現れし 阪西敦子

【蜃気楼(中七)】

【蜃気楼(下五)】


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