【冬の季語=三冬(11〜1月)】シリウス
一般に季語として認識されているのは、おおいぬ座のシリウスのこと。太陽を除けば地球から見える最も光り輝く恒星である。オリオン座に連なって、冬の空で宝石のように輝く。
その輝きを狼の眼光にたとえて、古代中国では「天狼」と名づけたが、山口誓子がみずからの俳誌の名として採用したことがよく知られる。
天文学的には、シリウス(a)の周囲を回っている伴星、シリウスbが存在するが、8等級のため肉眼で観察することはむずかしい。
【シリウス(上五)】
天狼星(シリウス)や兜太どっこい生きている 安西篤
シリウスや鎖を傳ふ鐵の意志 中原道夫
シリウスを心臓として生まれけり 瀬戸優理子
【シリウス(中七)】
【シリウス(下五)】