【冬の季語=三冬(11〜1月)】底冷
身体の奥底まで冷えを感じること。またはそのような寒さのことをいう。
「底冷」と「え」を送らないこともある。
また「底冷して」の意味で「底冷える」と動詞化して用いることもある。
【底冷(上五)】
底冷の頭痛なやめり婦のごとく 下村槐太
底冷えを閉じ込めてある飴細工 仲田陽子
【底冷(中七)】
なつかしき京の底冷え覚えつゝ 高浜虚子
満月を貫く底冷えの一朶雲 原裕
千年のこの底冷を生き給ふ 伊藤伊那男
曲がりてもまだ底冷の長廊下 伊藤伊那男
【底冷(下五)】
息ながきパイプオルガン底冷えす 津川絵理子
【ほかの季語と】