強い太陽光線などを防ぐための、色ガラスのはまっためがね。
【サングラス(上五)】
サングラスかけてなんでもかでも見る 後藤比奈夫
サングラス掛けても怖いもの怖し 後藤比奈夫
サングラス掛けて妻にも行くところ 後藤比奈夫
サングラス外し三鬼の碑にむかふ 鷲谷七菜子
サングラスかけて目つむりゐたりけり 今井杏太郎
サングラス見知らぬ町のごとく行く 本田洋子
サングラス砂を払ひて砂に置く 齋藤朝比古
サングラスして天国のやうな街 村田篠
サングラス取り糠床へひざまづく 西山ゆりこ
サングラスかちりと開き旅の駅 高勢祥子
【サングラス(中七)】
謎めく瓶詰食ひサングラス売る女 関 悦史
【サングラス(下五)】
ジーンズや中也ぎらひのサングラス 星野麥丘人
見られゐることを見てゐるサングラス 稲畑汀子
海に向かひて女優風サングラス 小林苑を
背中より風化始まるサングラス 櫂未知子
うつすらと父の眼のあるサングラス 津川絵理子
ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希
傷つけてみたきみづうみサングラス 小山玄黙(玄紀)