ハイクノミカタ

ひきだしに海を映さぬサングラス 神野紗希【季語=サングラス(夏)】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly
画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: eye-2horikiri--1024x538.png

ひきだしに海を映さぬサングラス

神野紗希


これから海に「行く」というよりは、「行かない」あるいは「行けない」のだろう。いやいや、「行ける」とか、「行けない」とかいう問題ではなく、このサングラスが映さないのは「あの日の海」なのである。たとえば、大切なだれかと浜辺を歩いていたときに見た、あのときの海。それはきっと若かりしころの甘酸っぱい思い出となってしまって、もうサングラスには映らない。『光まみれの蜂』(2012)所収。(堀切克洋)



【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. ストーブに判をもらひに来て待てる 粟津松彩子【季語=ストーブ(冬…
  2. 手に負へぬ萩の乱れとなりしかな 安住敦【季語=萩(秋)】
  3. 黴くさし男やもめとなりてより 伊藤伊那男【季語=黴(夏)】
  4. 鉄橋を決意としたる雪解川 松山足羽【季語=雪解川(春)】
  5. 秋虱痼  小津夜景【季語=秋虱(秋)】
  6. 仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
  7. 南海多感に物象定か獺祭忌 中村草田男【季語=獺祭忌(秋)】
  8. むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子【季語=凌霄花(夏)】

あなたへのおすすめ記事

連載記事一覧

PAGE TOP