こぼれる

  1. 葛の花こぼれやすくて親匿され 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】

    葛の花こぼれやすくて親匿され)飯島晴子 掲句からただちに想像するのは、無数の葛の花が散るうしろに蹲る老いた男女である。葛の花が「こぼれやす」いと言われれば、紫の壁、それもかなりの量感がありつつかすか…

  2. わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子郷【季語=涼し(夏)】

    わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ友岡子郷(『遠方』) チョ…

  3. 子燕のこぼれむばかりこぼれざる 小澤實【季語=子燕(夏)】

    子燕のこぼれむばかりこぼれざる)小澤實 飛来・抱卵から成長…

  4. 春風にこぼれて赤し歯磨粉 正岡子規【季語=春風(春)】

    春風にこぼれて赤し歯磨粉)正岡子規春風が吹いて赤い歯磨粉が…

  5. こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる 桑田青虎【季語=鮊子(春)】

    こぼれたる波止の鮊子掃き捨てる桑田青虎先週は春を告げる野菜…

  6. 嚔して酒のあらかたこぼれたる 岸本葉子【季語=嚔(冬)】

  7. こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし 水原紫苑

  8. 片影にこぼれし塩の点々たり 大野林火【季語=片影】

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