とき
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散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きくの【季語=牡丹(夏)】
散るときのきてちる牡丹哀しまず稲垣きくの 牡丹は開ききった時が一番美しい。後は散るだけの宿命を知りつつ緻密なる花弁を大きく広げる。花弁の一枚二枚が剥がれた状態はまだ美しいが、最後は芯にしがみつく形で…
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こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし 水原紫苑
こぼれたるミルクをしんとぬぐふとき天上天下花野なるべし水原紫苑…
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みかんむくとき人の手のよく動く 若杉朋哉【季語=蜜柑(冬)】
みかんむくとき人の手のよく動く若杉朋哉田中裕明の「よき友は…