「豆の木」

  1. 蟷螂にコップ被せて閉じ込むる 藤田哲史【季語=蟷螂(秋)】

    蟷螂にコップ被せて閉じ込むる藤田哲史近所の学校では文化祭の準備が始まり、電車にも学生が戻ってきた。先日はきれいな満月だったし、やっぱり今は9月なのだ、と思う。不思議だけれど、8月よりも日々の時間が長…

  2. 夏が淋しいジャングルジムを揺らす 五十嵐秀彦【季語=夏(夏)】

    夏が淋しいジャングルジムを揺らす五十嵐秀彦もう8月が終わる…

  3. さういへばもう秋か風吹きにけり 今井杏太郎【季語=秋風(秋)】

    さういへばもう秋か風吹きにけり今井杏太郎甲子園の決勝を見て…

  4. 葛の花来るなと言つたではないか 飯島晴子【季語=葛の花(秋)】

    葛の花来るなと言つたではないか飯島晴子颱風の被害にあわれた…

  5. すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる 阿部完市

    すきとおるそこは太鼓をたたいてとおる阿部完市あっという間に…

  6. 妹は滝の扉を恣 小山玄紀【季語=滝(夏)】

  7. さくら餅たちまち人に戻りけり 渋川京子【季語=桜餅(春)】 

  8. 雪虫のそつとくらがりそつと口笛 中嶋憲武【季語=雪虫(春)】 

  9. 忘れゆくはやさで淡雪が乾く 佐々木紺【季語=淡雪(春)】 

  10. うらみつらみつらつら椿柵の向う 山岸由佳【季語=椿(春)】 

  11. 血を分けし者の寝息と梟と 遠藤由樹子【季語=梟(冬)】 

  12. 笹鳴きに覚めて朝とも日暮れとも 中村苑子【季語=笹鳴(冬)】 

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  2. 胸の炎のボレロは雪をもて消さむ 文挾夫佐恵【季語=雪(冬)】
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  4. 沈丁や夜でなければ逢へぬひと 五所平之助【季語=沈丁(春)】
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