「雲母」

  1. 大年の夜に入る多摩の流れかな 飯田龍太【季語=大年(冬)】

    大年の夜に入る多摩の流れかな 飯田龍太(「涼夜」五月書房 1977年)大晦日である。現代史に残る事変の続いたこの一年の来し方を思う日にこの句を読むと、「方丈記」の冒頭文のごとく、川の流れから絶えざる…

  2. 極月の空青々と追ふものなし 金田咲子【季語=極月(冬)】

    極月の空青々と追ふものなし金田咲子2020年最後の水曜ハイ…

  3. 白息の駿馬かくれもなき曠野 飯田龍太【季語=白息(冬)】

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  4. 抱く吾子も梅雨の重みといふべしや 飯田龍太【季語=梅雨(夏)】

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