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しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実 後藤比奈夫【季語=真弓の実(秋)】
しんじつを籠めてくれなゐ真弓の実後藤比奈夫(『初心』) 女は真実を語らない。言わねばならぬことや言いたきことを封じ込めて男に尽くす。「秘すれば花」を実践する奥ゆかしき女が昭和の理想的妻である。封建制…
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呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉 長谷川かな女【季語=芙蓉(秋)】
呪ふ人は好きな人なり紅芙蓉長谷川かな女(『長谷川かな女全集』)…
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紅さして尾花の下の思ひ草 深谷雄大【季語=思ひ草(秋)】
紅さして尾花の下の思ひ草深谷雄大(『吉曜』)〈思ひ草〉とは…