【夏の季語】優曇華

【夏の季語=晩夏(7月)】優曇華

うどんげ。梵語のउडुम्बर(uḍumbara)を語源とし、「優曇華」または「憂曇華」とも書かれる。

草木の枝や天井、壁、柱などについた「草蜉蝣」の卵で、約一センチ半の白い糸状の先端に丸い玉がついたもの。花のように見える。もともとは、三千年に一度開花するという架空の植物のことで、吉兆または凶兆とされた。

クサカゲロウの成虫

【優曇華(上五)】
うどんげにかざす佛の燈をかりぬ 富安風生
優曇華に妻はおびゆる猫抱きしめ 日野草城
優曇華や昨日の如き熱の中 石田波郷
優曇華の結構たのしさうに咲く 後藤比奈夫

【優曇華(中七)】
わが息にうどんげもつれそめにけり 阿波野青畝

【優曇華(下五)】
厨房に赤い秤と優曇華と 佐藤鬼房

【ほかの季語と】



関連記事