【冬の季語】雪女

【冬の季語=初冬〜晩冬(11月〜1月)】雪女

」の妖怪である。「雪女郎」とも。

白装束を身にまとい男に冷たい息を吹きかけて凍死させたり、男の精を吸いつくして殺したりする。

起源は古く、室町時代末期の連歌師・宗祇法師による『宗祇諸国物語』には、法師が越後国(現・新潟県)に滞在していたときに雪女を見たと記述がある。

【参考】久留島元のオバケハイク【第3回】「雪女」


【雪女(上五)】
雪女雪の深さに髪余す 河野多希女
雪女郎抱きたし抱けば死ぬるかも 吉田未灰

【雪女(中七)】
子よねむれ雪をんな戸をたたく夜は 豊田都峰

【雪女(下五)】
水になったな人肌の雪女 金原まさ子
影ひとつくださいといふ雪女 恩田侑布子
AIをこじらせている雪女  塩見恵介
乳粥の零れより起つ雪女 竹岡一郎
蔵一つ凍らせて行く雪女 西村麒麟


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