朝顔の数なんとなく増えてゐる 相沢文子【季語=朝顔(秋)】

朝顔の数なんとなく増えてゐる  

相沢文子 

毎朝通る道で朝顔を見ると、昨日よりも増えている、ような気がする。朝顔の花はきっと数えられるほど少なくないし、そもそも暑くて数えるなんて億劫だから、誰もが経験しているのは、まさにこんな感じだろう。しかし、毎日同じ道を通って職場に行くというルーチーンのなかでは、こんな「なんとなく」さえも気づかずに生活を送ってしまいそうになる。代わり映えのしない毎日だけど、こうしたちょっとした変化に気づくだけでも、前向きになれるというもの。忙しい朝に、ん、と立ち止まったとたん、時間の流れがゆっくりになってゆく。(堀切克洋)

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