ハイクノミカタ

中年や遠くみのれる夜の桃 西東三鬼【季語=桃(秋)】


中年や遠くみのれる夜の桃

西東三鬼
(『夜の桃』)

 10代、20代の頃は時間の流れが遅く感じたものである。いつからか、あんなに長く感じられた1年間があっという間に過ぎるようになった。20代の時間は貴重で、40代後半を過ぎてなお、20代の気分でいる。俳句を詠んでいると、若い方と昔からの友達のように接する機会が多い。会社で触れ合う20代の社員とも少し違う感覚だ。自分自身の感性が20代の延長に立っているせいなのか、年下なのに年上に見えたり、憧れたりすることがある。

 それでも、体力的にも精神的にも中年になったと感じることは多い。先日まで読んでいた少女漫画は、薄幸の奥ゆかしい少女に高貴な身分の男性が強引に求婚する内容であった。イケメンヒーローのさりげない大人の優しさに心ときめくものの、自分には遠い世界の出来事のように感じた。若い頃であれば、登場人物にこれから出逢うであろう恋人の姿を重ね、狂おしい気持ちになったのだが。また、現実世界でも若い女性から恋愛相談を受けても冷静になってしまう。以前なら一緒にドキドキしながら細やかなアドバイスをしたのに。最近では「好きなら押し倒しなさい」とか「そんな面倒な男とは別れなさい」とか、恋する女性の微妙な心情が汲み取れなくなった。

 ふと、学生の頃に40代男性と何度かデートしたときのことを思い出した。40代男性は、バツイチの独身で気の利いた人であった。花火の見える最上階のレストランを予約してくれたり、海の見えるプールでカクテルを飲ませてくれたり。私は、別れた恋人の話ばかりしていた。急に呼ばれた飲み会を優先して花火大会に連れて行ってくれなかったことや、海に行ったら二日酔いのためずっと眠っていて一緒に泳いでくれなかった等の愚痴であったと思う。「最低な男だ」とか「まだ好きなの」とか言われると「そういう言葉を言って欲しくて話したわけではないのに、分かってくれないのね」と苛立ってしまう。当時の私からしたら40代男性は大人だ。好意を持ってくれていることの期待に応えたいけれどもできない。今だったらきっと好きになっていた。でもあの頃は、花火は河原の土手で屋台のタコ焼きを食べながら見たかったし、海が見えるプールよりも海で泳ぎたかった。40代男性には、20代の女性の持つエネルギーや繊細な気持ちが理解できないのだと思った。唯一好ましく感じたのは、いつもお酒を飲んでいることであった。「若い女性といると照れくさくて飲んじゃうんだ。ごめんね」と。その時、少しだけときめいた。

 そうかと思うと、スナックでアルバイトをしていた大学生のチエさんは、常連客の40代既婚者のケンさんに猛烈にアタックしていた。「遊びでもかまわないから抱いて~」ぐらいの勢いである。ケンさんも嬉しかったのか、チエさんが電話をするとすぐ飲みにやってくる。店のママは、しっとりとした風情のある50歳で二人のやり取りを微笑みながら眺めていた。ある日、チエさんが休みの日に店に行くと、ケンさんとママがしんみりと話し込んでいる。「正直、チエさんのテンションに付いて行けない。僕はね、ママみたいな安らぎを感じさせてくれる女性のほうが好きなんだよね」。ケンさんの言葉にママは「本当は嬉しいくせに」とかわす。「確かに嬉しかったし可愛いし、心が揺れた日もあったけど、無理。精神的な体力が無理。一緒にいると疲れてしまい、自分の老いを感じてしまうから。見ているだけでいい」。男の人は、若い女性が好きなのだと思い込んでいた私には衝撃的であった。ママみたいな、柔らかな気遣いのできる大人の女性になりたいと思った。

 檀一雄の小説『火宅の人』では、妻子ある中年男性が若い恵子を口説き恋仲となる。恵子の感情の激しさを愛おしいと思いつつも若さへの嫉妬から噛み合わなさを感じてゆく。 林真理子の小説『不機嫌な果実』では、若い人妻が夫に不満を感じ、年の離れた中年男性と逢瀬を続ける。それも物足りなくなり、年下の男性と激情的な恋をして再婚する。だが、わがままな再婚相手に幻滅し、再び中年男性と逢うようになる。待ち合わせ場所にやってきた中年男性を見て「40代の男は野心と精子がぎっちりと詰まっている」と心の中で思う。この小説の中年男性は、ヒロインの他にも若い恋人がおり、仕事でもずる賢く出世している。バブルが崩壊した後の小説だが、当時の40代は男盛りと言われていた。

 現在の中年男性は、ギラギラかシブシブか。あるいは、ネチネチかヨレヨレか。私の理想の中年男性は、若い女性に対して精一杯大人の男性を演じつつも、内心では老いを感じて焦っているような存在であって欲しい。

  中年や遠くみのれる夜の桃   西東三鬼

 西東三鬼が俳句を始めたのは30歳の頃。歯科医師として勤務しつつ、さまざまな系統の結社誌に投句をする。35歳の頃「京大俳句」に参加。以後は、新興俳句運動の中心的なメンバーとなる。40歳の時、新興俳句弾圧事件に連座し執筆活動停止を命じられる。戦後まで5年間、句作を中止した。

 掲句は、戦後、活動を再開した45歳の頃の作と言われている。俳句を始めるのが遅かったことを悔やみつつも貪るように詠み続け新興俳句運動を牽引した30代。弾圧による活動停止から復帰したときには若さを失っていた。新星の如く頭角を現す若手俳人の言論が眩しく見えたのかも知れない。それは瑞々しい桃のようであり、かつての自分たちの姿でもあったのだ。

 自句自解によれば「中年というのは凡そ何歳から何歳までを言ふのか知らないが、一日の時間でいへば午後四時頃だ。さういふ男の夜の感情に豊かな桃が現れた。遠いところの木の枝に。生毛のはえた桃色の桃の実が」とある。〈中年や独語おどろく冬の坂 三鬼〉〈中年や焚火育つる顔しかめ 三鬼〉もまた、午後四時頃の男の感情なのだろう。人生の夕暮れに差し掛かった時間である。自己主張も冬の坂道での独り言で終わり、焚火の煙に顔をしかめるように少々頑固にもなった。夜という晩年が迫っている。

 性欲や野心の衰えもまた男を淋しくさせる。〈おそるべき君等の乳房夏来る 三鬼〉は、戦後の若い女性の大胆な服装に対する驚きや憧れを詠んでいる。シンガポールでの生活経験のある三鬼はお洒落で、ダンスや乗馬、音楽や絵画も嗜んだ。女性との交流も多かったことが想像される。そんな三鬼も中年となれば、肌を露わにした若い女性の乳房が恐ろしいものに見えたのだろう。張りのある肉体は息苦しいほどの勢いと圧迫感がある。若者の恐れを知らぬ言動にもまた怖さを感じていたのだ。

 中国最古の詩集『詩経』の「桃夭」では、桃は嫁ぎゆく若い娘の比喩として詠まれている。桃は、エロティックである。はち切れそうなまるさも赤みを帯びた肌も。薄っすらとはえた生毛も。滴る果肉もまた甘く滑らかである。手が届きそうで届かない禁断の果実。触れたら最後、溺れてしまう恐ろしい乳房なのだ。だから、それに近づこうとも触れようともしない。遠くから眺めているだけ。もう取り戻すことのできない、若い日の甘くほろ苦い夜のことを思い出しながら。

篠崎央子


篠崎央子さんの句集『火の貌』はこちら↓】


【執筆者プロフィール】
篠崎央子(しのざき・ひさこ)
1975年茨城県生まれ。2002年「未来図」入会。2005年朝日俳句新人賞奨励賞受賞。2006年未来図新人賞受賞。2007年「未来図」同人。2018年未来図賞受賞。2021年星野立子新人賞受賞。俳人協会会員。『火の貌』(ふらんす堂、2020年)により第44回俳人協会新人賞。「磁石」同人。


2020年10月からスタートした「ハイクノミカタ」。【シーズン1】は、月曜=日下野由季→篠崎央子(2021年7月〜)、火曜=鈴木牛後、水曜=月野ぽぽな、木曜=橋本直、金曜=阪西敦子、土曜=太田うさぎ、日曜=小津夜景さんという布陣で毎日、お届けしてきた記録がこちらです↓


【篠崎央子のバックナンバー】

>>〔106〕太る妻よ派手な夏着は捨てちまへ ねじめ正也
>>〔105〕冷房とまる高階純愛の男女残し 金子兜太
>>〔104〕白衣とて胸に少しの香水を   坊城中子
>>〔103〕きつかけはハンカチ借りしだけのこと 須佐薫子
>>〔102〕わが恋人涼しチョークの粉がこぼれ 友岡子郷
>>〔101〕姦通よ夏木のそよぐ夕まぐれ  宇多喜代子
>>〔100〕水喧嘩恋のもつれも加はりて   相島虚吼
>>〔99〕キャベツに刃花嫁衣裳は一度きり 山田径子
>>〔98〕さよならと梅雨の車窓に指で書く 長谷川素逝
>>〔97〕夏帯にほのかな浮気心かな    吉屋信子
>>〔96〕虎の尾を一本持つて恋人来    小林貴子
>>〔95〕マグダラのマリア恋しや芥子の花 有馬朗人
>>〔94〕五十なほ待つ心あり髪洗ふ    大石悦子
>>〔93〕青い薔薇わたくし恋のペシミスト 高澤晶子
>>〔92〕恋終りアスパラガスの青すぎる 神保千恵子
>>〔91〕春の雁うすうす果てし旅の恋   小林康治
>>〔90〕恋の神えやみの神や鎮花祭    松瀬青々
>>〔89〕妻が言へり杏咲き満ち恋したしと 草間時彦
>>〔88〕四月馬鹿ならず子に恋告げらるる 山田弘子
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>>〔86〕恋人奪いの旅だ 菜の花 菜の花 海 坪内稔典
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>>〔79〕馴染むとは好きになること味噌雑煮 西村和子
>>〔78〕息触れて初夢ふたつ響きあふ    正木ゆう子
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>>〔76〕服脱ぎてサンタクロースになるところ 堀切克洋
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>>〔52〕ふところに乳房ある憂さ梅雨ながき  桂信子
>>〔51〕夏みかん酢つぱしいまさら純潔など 鈴木しづ子
>>〔50〕跳ぶ時の内股しろき蟇      能村登四郎
>>〔49〕天使魚の愛うらおもてそして裏   中原道夫
>>〔48〕Tシャツの干し方愛の終わらせ方  神野紗希
>>〔47〕扇子低く使ひぬ夫に女秘書     藤田直子
>>〔46〕中年の恋のだんだら日覆かな    星野石雀
>>〔45〕散るときのきてちる牡丹哀しまず 稲垣きくの
>>〔44〕春の水とは濡れてゐるみづのこと  長谷川櫂
>>〔43〕人妻ぞいそぎんちやくに指入れて   小澤實
>>〔42〕春ショール靡きやすくて恋ごこち   檜紀代
>>〔41〕サイネリア待つといふこときらきらす 鎌倉佐弓


>〔40〕さくら貝黙うつくしく恋しあふ   仙田洋子
>〔39〕椿咲くたびに逢いたくなっちゃだめ 池田澄子
>〔38〕沈丁や夜でなければ逢へぬひと  五所平之助
>〔37〕薄氷の筥の中なる逢瀬かな     大木孝子
>〔36〕東風吹かば吾をきちんと口説きみよ 如月真菜
>〔35〕永き日や相触れし手は触れしまま  日野草城
>〔34〕鞦韆は漕ぐべし愛は奪ふべし    三橋鷹女
>〔33〕毒舌は健在バレンタインデー   古賀まり子
>〔32〕春の雪指の炎ゆるを誰に告げむ  河野多希女
>〔31〕あひみての後を逆さのかいつぶり  柿本多映
>〔30〕寒月下あにいもうとのやうに寝て 大木あまり
>〔29〕どこからが恋どこまでが冬の空   黛まどか
>〔28〕寒木が枝打ち鳴らす犬の恋     西東三鬼
>〔27〕ひめはじめ昔男に腰の物      加藤郁乎
>〔26〕女に捨てられたうす雪の夜の街燈  尾崎放哉
>〔25〕靴音を揃えて聖樹まで二人    なつはづき
>〔24〕火事かしらあそこも地獄なのかしら 櫂未知子
>〔23〕新宿発は逃避行めき冬薔薇    新海あぐり
>〔22〕海鼠噛むことも別れも面倒な    遠山陽子
>〔21〕松七十や釣瓶落しの離婚沙汰   文挾夫佐恵

>〔20〕松葉屋の女房の円髷や酉の市  久保田万太郎
>〔19〕こほろぎや女の髪の闇あたたか   竹岡一郎
>〔18〕雀蛤となるべきちぎりもぎりかな 河東碧梧桐
>〔17〕恋ともちがふ紅葉の岸をともにして 飯島晴子
>〔16〕月光に夜離れはじまる式部の実   保坂敏子
>〔15〕愛断たむこころ一途に野分中   鷲谷七菜子
>〔14〕へうたんも髭の男もわれのもの   岩永佐保
>〔13〕嫁がねば長き青春青蜜柑      大橋敦子
>〔12〕赤き茸礼讃しては蹴る女     八木三日女
>〔11〕紅さして尾花の下の思ひ草     深谷雄大
>>〔10〕天女より人女がよけれ吾亦紅     森澄雄
>>〔9〕誰かまた銀河に溺るる一悲鳴   河原枇杷男
>>〔8〕杜鵑草遠流は恋の咎として     谷中隆子
>>〔7〕求婚の返事来る日をヨット馳す   池田幸利
>>〔6〕愛情のレモンをしぼる砂糖水     瀧春一
>>〔5〕新婚のすべて未知数メロン切る   品川鈴子
>>〔4〕男欲し昼の蛍の掌に匂ふ      小坂順子
>>〔3〕梅漬けてあかき妻の手夜は愛す  能村登四郎
>>〔2〕凌霄は妻恋ふ真昼のシャンデリヤ 中村草田男
>>〔1〕ダリヤ活け婚家の家風侵しゆく  鍵和田秞子


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