夏の季語

【夏の季語】梅雨の月

【夏の季語=仲夏(6月)】梅雨の月

梅雨」の時期に見える月のこと。

〈春の月ありしところに梅雨の月 高野素十〉が何とゆっても有名か。


【梅雨の月(上五)】
梅雨の月べつとりとある村の情 飯田龍太
梅雨の月入笠山に見て赤し 相馬遷子
梅雨の月傘をさす人ささぬ人 川崎展宏
梅雨の月あした切らるゝ胸の上に 井上花鳥子
梅雨の月進む如しや風の雲 岩田由美
梅雨の月子はさりさりと菓子を食み 田口茉於

【梅雨の月(中七)】
中空に梅雨の月とはいへず澄み 深見けん二

【梅雨の月(下五)】
首飾りはづすまはひや梅雨の月 秦 夕美


木天蓼の葉の白みゆく梅雨の月 片山由美子

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