鱗kokeraだより【2025年3月の鱗kokera】

2022年7月、東京・荻窪にオープンした鱗kokeraは、
俳句を愛する皆さんが集う「俳人たちの部室」。
思い思いに楽しむ皆さんのご様子を
毎月お裾分けさせていただきます。
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◆2025年3月の鱗kokera


①3/6(木)シネマ句会
主に第1木曜に開催しているシネマ句会。初回は2023年6月の小津安二郎「風の中の牝雞」でした。この日は観賞後にちゃんと句会を行ったのですが、なんと句会はそれっきりやっていません!単なる映画を観ながらワイワイ喋って飲み食いする楽しい会となっています。これまでに観た作品を列挙します。

駅馬車、ミークス・カットオフ、友だちのうちはどこ?、浮雲、キング・オブ・コメディ、東京戦争戦後秘話、博士の異常な愛情、花様年華、あの夏、いちばんしずかな海。、田舎司祭の日記、去年マリエンバードで、田園に死す、鏡、パーマネント・バケーション、テオレマ、蜘蛛巣城、WALK UP、死刑台のエレベーター

このラインナップに反応してしまう方はぜひ一度、シネマ句会にご参加ください!

②3/18(火)麒麟さんご一行様
近くで俳句教室を終えられた麒麟さんがご来店。引き寄せの法則!?とはこういうことを言うのでしょうか、火曜日にもかかわらず、たくさんのお客様がご来店。とても賑やかな夜となりました。

③3/26(水)古典文法句会&独林檎の会
文語で俳句を作ることを楽しみたい方を対象とした「古典文法句会」を隔月で開催しています。毎回、文法事項の兼題があり、三句出し・当日正午投句締切(夏雲システム利用)でやっています。選句の基準は文法をもし間違っていてもそこは気にせず、俳句として良いと思ったかどうかです。一句ごとに、文法的説明を私のほうで入力し、間違っているところにも説明を入れますので、あとでゆっくり復習することも可能です。この日は打消「ず」の連体形の「ぬ」・完了の「ぬ」・「ぬべし」の3つが兼題でした。次回は5月28日(水)、兼題は終助詞「か」の予定です。

この日は古典文法句会常連のきららさんが、「ちりめん本」という貴重な明治時代の絵本を持ってきてくださいました。ちりめん本とは、ちりめん状にした和紙に美しい挿絵を印刷し、日本の昔話や和歌を翻訳して、西洋人向けの土産あるいは日本の美術工芸品として輸出され、人気を博したもの。きららさんはちりめん本を収集されているだけでなく、その変遷の研究もなさっています。

いろんな方がいろんな世界を見せてくださるのも、当店のオトクなところだなぁ……と、しみじみ。

この日は「知音」の吉田林檎さんによる独林檎の会も同時開催。みっちり指導を受けたい方はぜひお問い合わせください。

④3/29(土)~30(日)マンハッタン句会&いつき組3組ご来店
3月30日にNHK全国俳句大会が開かれたおかげで、29日30日と当店も大忙し。29日は前々からご予約いただいていたマンハッタン句会といつき組の方々の懇親会が同時開催。さらに21時頃から別のいつき組の方々がご来店。そして翌30日にはまた別のいつき組の方々がご来店。遠方からわざわざ来てくださった方々、ありがとうございました!

◆鱗kokera Q&A
Q 小さい子どもの利用は可能でしょうか?

A もちろんOKです。2022年7月の開店以来、赤ちゃんから小学校高学年まで、おそらく20人を超えるお子さんがいらしています。事前にご相談いただければ、食べやすい料理をご用意することもできますし、無料で食べやすい物を持ち込んでくださってもOKです。お食事なしでふらっと立ち寄るくらいでしたら、特にご予約も要りません。

当店にいらっしゃるのは俳句・短歌・川柳関係者がほとんどで、皆さん知り合いの知り合いのような感じなので、普通の飲食店より気楽に過ごしていただけるのではないでしょうか。

「こども俳句会」もそろそろ企画を詰めなければ……と思っています。


※鱗kokeraへの質問を募集しています。店主のXアカウントのDM、またはメールでお寄せください。頂いたご質問の採否についてはこちらにお任せください。
Xアカウント https://x.com/kokera07839729
メールアドレス nomurakaori.ad@gmail.com


【執筆者プロフィール】

鱗kokera:荻窪駅から徒歩3分、俳人さんたちのための飲食店。
杉並区天沼3-3-11の2階
店主:野村茶鳥…1969年、長崎市生まれ。「南風」「麒麟」所属。俳人協会会員。@kokera07839729

鱗ウェブサイト:https://r.goope.jp/kokera/
お問い合わせ先:https://r.goope.jp/kokera/contact


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