【夏の季語=初夏(5月)】踊子草
シソ科の多年草。花期は4~6月、唇形の白色またはピンク色の花を、数段につける。
花のつき方が、笠をかぶった踊り子達が並んだ姿に似ることから「踊子草」という名がついた。
野山や野原、半日陰になるような道路法面に群生する。高さは30-50cmくらい。
歴史的仮名遣いだと「をどりこさう」となる。「踊花」とも呼ばれた。
雑草の「ヒメオドリコソウ」は、外来種である雑草。
【踊子草(上五)】
踊子草かこみ何やら揉めてゐる 飯島晴子
【踊子草(中七)】
夜を更かす踊子草をかたはらに 後藤比奈夫
【踊子草(下五)】
内海へなだれ屋島の踊子草 鷹羽狩行
【ほかの季語と】
下萌の踊子草と思はるる 山口青邨