【夏の季語=仲夏(6月)】どくだみの花
「入梅」のころに咲く白い清楚な花を咲かせるが、土の中で縦横無尽に地下茎を張り巡らせるので、辺り一面に繁茂する。
茎や葉には独特の臭気があり、日陰のじめじめしたところにも群生する。
「毒を矯める」(毒を抑える、無毒にする)という意味から名付けられたという説が一般的。
季語としては「十薬」として用いられることも多い。
【どくだみの花(上五)】
どくだみの花いきいきと風雨かな 大野林火
どくだみの花もそよぐといふことを 村上鞆彦
【どくだみの花(中七)】
握手してどくだみの香を移したる 篠崎央子
【どくだみの花(下五)】