【春の季語】飯蛸

【春の季語=初春(2月)】飯蛸

飯蛸は小さい。マダコ科の小型の蛸で全長二十五センチくらいである。

通年漁獲され流通しているが、大きく成長して子持ちになる3月頃から4月頃が旬の時期となる。

春、体内が飯粒のような卵でいっぱいになるのでこの名がある。

歴史的仮名遣いは「いひだこ」。


【飯蛸(上五)】
飯蛸に足のあるこそをかしけれ 松根東洋城
飯蛸をめでたきものとして厨 高野素十
飯蛸や内浦かけて歌枕 辻田克巳
飯蛸に昼の花火がぽんぽんと 大野朱香
飯蛸を食べさせられて病みにけり 仙田洋子

【飯蛸(中七)】

【飯蛸(下五)】




関連記事