【春の季語】朝寝

【春の季語=仲春ー晩春(3ー4月)】朝寝

朝ゆったりと眠っていること。あたたかな春の朝は、いつまでも眠っていられそう。

一方、暑い時分に小休憩としてとる「昼寝」は夏の季語とされる。


【朝寝(上五)】
朝寝せしことより話し始めたる 波多野爽波
朝寝して馬上杯てふおもしろし 田中裕明
大朝寝遺影めきたる社員証 飯田冬眞
朝寝してしかも長湯をするつもり 西村麒麟
朝寝して間寛平血沼海  岩田奎

【朝寝(中七)】
清瀧や朝寝男の大声に 波多野爽波

【朝寝(下五)】
退院の近くなりたる朝寝かな 中村吉右衛門
マンボウの横顔とまだ朝寝する 山尾玉藻
閏日を寝返り夢のなき朝寝  浅川芳直


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