【冬の季語】熱燗

【冬の季語=三冬(11ー1月)】熱燗

湯煎などで温めて飲む日本酒のこと。

「30℃前後」の日向燗から、「55℃以上」のとびきり燗までの「燗酒」のグラデーションのなかで、「熱燗」は「50℃前後」の熱めの酒を指すが、冬の季語としての「熱燗」は「燗酒」一般を指すと考えてよい。

概して、お米のふくよかな旨味が増すので、純米酒や本醸造酒などが向く。


【熱燗(上五)】
熱燗の夫にも捨てし夢あらむ 西村和子
熱燗や羽交ひの鴨をみし夜は 長谷川櫂
熱燗や耳を離れぬ風の音   櫛部天思
熱燗のそれぞれに貴種流離譚 塩見恵介
熱燗や机の端を掴む癖 川越歌澄
熱燗や師より聞くその師の話 堀切克洋

【熱燗(中七)】

【熱燗(下五)】
辛口に如かず批評も熱燗も 鷹羽狩行


関連記事