ハイクノミカタ小山玄紀
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気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】
気を強く春の円座に坐つてゐる)飯島晴子 〈いつも二階に肌ぬぎの祖母ゐるからは〉は、晴子自身見たこともない曽祖母がモデルだそう。「毎日晩酌を欠かさず、夏は肌脱ぎで酒を飲んだ」その曽祖母は「京都の暗い家…
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遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】
遅れて着く花粉まみれの人喰沼)飯島晴子 昭和四十七年、晴子…
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人とゆく野にうぐひすの貌強き 飯島晴子【季語=鶯(春)】
人とゆく野にうぐひすの貌強き)飯島晴子 前に書いた、飯島晴…
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やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ 飯島晴子【無季】
やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ)飯島晴子前回、晴子に…
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幼子の手の腥き春の空 飯島晴子【季語=春の空(春)】
幼子の手の腥き春の空)飯島晴子晴子のエッセイに「わが赤ん坊…