ハイクノミカタ小山玄紀

  1. 気を強く春の円座に坐つてゐる 飯島晴子【季語=春(春)】

    気を強く春の円座に坐つてゐる)飯島晴子 〈いつも二階に肌ぬぎの祖母ゐるからは〉は、晴子自身見たこともない曽祖母がモデルだそう。「毎日晩酌を欠かさず、夏は肌脱ぎで酒を飲んだ」その曽祖母は「京都の暗い家…

  2. 遅れて着く花粉まみれの人喰沼 飯島晴子【無季】

    遅れて着く花粉まみれの人喰沼)飯島晴子 昭和四十七年、晴子…

  3. 人とゆく野にうぐひすの貌強き 飯島晴子【季語=鶯(春)】

    人とゆく野にうぐひすの貌強き)飯島晴子 前に書いた、飯島晴…

  4. やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ 飯島晴子【無季】

    やつと大きい茶籠といつしよに眠らされ)飯島晴子前回、晴子に…

  5. 幼子の手の腥き春の空 飯島晴子【季語=春の空(春)】

    幼子の手の腥き春の空)飯島晴子晴子のエッセイに「わが赤ん坊…

おすすめ記事

  1. 【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【10】/辻本芙紗(「銀漢」同人)
  2. 山又山山桜又山桜 阿波野青畝【季語=山桜(春)】
  3. 【夏の季語】盛夏/夏旺ん 真夏
  4. 【夏の季語】蓮
  5. 酔うて泣きデザートを食ひ年忘 岸本尚毅【季語=年忘(冬)】

Pickup記事

  1. 実るなと掴む乳房や春嵐 渡邉美愛【季語=春嵐(春)】
  2. 梅の径用ありげなる人も行く 今井つる女【季語=梅 (春)】
  3. 馬の背中は喪失的にうつくしい作文だった。 石松佳
  4. 【書評】人生の成分・こころの成分――上田信治『成分表』(素粒社、2022年)
  5. 仔馬にも少し荷を付け時鳥 橋本鶏二【季語=時鳥(夏)】
PAGE TOP