【秋の季語=初秋(8月)】墓洗う
「お盆」の墓参りの際に先祖のお墓に水をかけたり、タワシでこすったりして綺麗にすること。
歴史的仮名遣いは「墓洗ふ」。
【墓洗う(上五)】
墓洗ふ月射すころを思ひつつ 能村登四郎
墓洗ふうしろを通り乳母車 木下野生
墓洗ふ墓移すこと詫びながら 中山桐里
【墓洗う(中七)】
まひるの手いま墓洗ふ水鳴らし 宇佐美魚目
【墓洗う(下五)】
本当は捨てられしやと墓洗ふ 岡本眸
湯のやうな水を詫びつつ墓洗ふ 保谷政孝
大勢で来てにぎやかに墓洗ふ 正木浩一
立場上いつも最初に墓洗ふ 仁平勝
入り心地確かめられぬ墓洗ふ 髙橋初風