【新年の季語(1月)】花弁餅
「新年」に食べられる和菓子。
ごぼうとみそあんと菱形で紅色の「餅」を、円形の白い餅もしくは求肥を二つ折りにして包んだもの。そのかたちから「菱葩」や「菱葩餅」とも呼ばれる。
平安時代の宮中での新年行事「歯固め」の際に食べた食物に由来し、江戸時代には今日の形になっていたといわれる。
「歯固め」では正月の1日から3日にかけて、長寿を願い、固い食物を食べていた。平安時代の『江家次第』では、大根、瓜、猪肉や鮎の塩漬けなどが挙げられている。
【花弁餅(上五)】
あけぼのの色とも見えて花びら餅 能村登四郎
【花弁餅(中七)】
【花弁餅(下五)】