【夏の季語=三夏(5月〜7月)】氷菓/アイスクリーム ソフトクリーム アイスキャンデー 氷菓子
冬に炬燵で食べるアイスクリームもおいしいけれど、やっぱり夏の暑い日に食べるアイスは格別。
俳句では字数の関係で「氷菓」と呼ばれることがけっこうあります。
【氷菓】
無職なり氷菓溶くるを見てゐたり 真鍋呉夫
父祖哀し氷菓に染みし舌出せば 永田耕衣
放浪や肘へ氷菓の汁垂れて 飴山實
川照りへ氷菓の棒を捨てにけり 辻桃子
ゆつくりと旅の終りの氷菓食ぶ 西村和子
木の匙に少し手強き氷菓かな 金子敦
氷菓食ふいつも小さき声の人 音羽紅子
船上のひとと目の合う氷菓かな 神野紗希
リクルートスーツにて食ふ氷菓かな 森貞茜
【アイスクリーム】
アイスクリームおいしくポプラうつくしく 京極杞陽
牛をみてアイスクリーム舐めてをり 加藤節江
【ソフトクリーム】
ソフトクリーム溶けて流れて大地あり 池田澄子
東京はソフトクリームから溶けて 高崎義邦
【アイスキャンデー】
嘆きとかアイスキャンデーとか湖畔 池田澄子
アイスキャンディー栄養ないし好き 知念ひなた