【夏の季語=晩夏(7月)】夏休(夏休み)
学校や会社などで夏の期間、授業や業務を休みにする休暇のこと。
北半球では主に7月下旬から8月の終わりにとるのが一般的である。
日常的には「夏休み」と「み」を送ることが多いが、俳句では「夏休」と「み」を送らないことも多い。
【夏休(上五)】
夏休みも半ばの雨となりにけり 安住 敦
夏休み果つよ音痴のハーモニカ 中谷朔風
夏休み生徒の席に座りみる 中田尚子
【夏休(中七)】
ナフタリン痩せ夏休み半ば過ぐ 林 薫
【夏休(下五)】
蜂さされが直れば終る夏休み 細見綾子
山に石積んでかへりぬ夏休 矢島渚男
空缶にめんこが貯まり夏休み 山崎祐子
旅終へてよりB面の夏休 黛まどか
鳩が鳩追ふ世の中は夏休み 朗善千津
だまし絵にだまされにゆく夏休 櫛部天思
掌にみづうみの水なつやすみ 藤本夕衣
どの部屋に行つても暇や夏休み 西村麒麟
はるかまで畳なりけり夏休み 西生ゆかり
水音のひしめいてゐる夏休 山口優夢