季語・歳時記

【新年の季語】獅子舞

新年の季語(1月)】獅子舞

東アジアおよび東南アジアでみられる伝統芸能の一つで、祭囃子にあわせて獅子が舞い踊るもの。

季語としては、正月の門付芸の一つを指し、家ゝを訪れてめでたい芸を披露し、新しい年の訪れを祝福する。

かしらの部分は「獅子頭」。


【獅子舞(上五)】
獅子舞や大口明けて梅の花 一茶
獅子舞にひそと鎖しゐて夕餉かな 富田木歩
獅子舞が通りこぼれる崖の土 桂信子
獅子舞の来て村ぢゆうが動きだす 鷹羽狩行
獅子舞に噛ます華甲の頭かな 伊藤伊那男
獅子舞の歯の根合はざる山の冷 野中亮介

獅子舞や函谷関の彼方より 長谷川櫂
獅子舞を置きざりにして空青し 大石雄鬼
獅子舞の腹より出たる子どもかな 清水良郎
獅子舞の右手の終に見えぬまま  興梠隆
獅子舞の口より見ゆる砂丘かな 曾根毅
獅子舞のあとの塵浮く日差しかな 村上鞆彦
獅子舞が縦に暴れてゐるところ 西村麒麟

【獅子舞(中七)】
くたくたと獅子がへたばる獅子の宿 前田普羅
市役所に獅子舞が来る市長噛む  小林鮎美

【獅子舞(下五)】
影ばかり背梁山脈の獅子舞 金子兜太


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