【秋の季語】西の虚子忌(西虚子忌)

【秋の季語=晩秋(10月)】西の虚子忌(西虚子忌)

虚子の命日である「虚子忌」は4月8日であるが、この日の約半年後にあたる10月14日には、比叡山横川の虚子之塔で行われる法要が行われる。虚子は比叡山を度々訪れ、虚子之塔を建立。没年(1959年)のこの日、その遺志によって分骨が行われたことによっている。

長い季題であるため「西虚子忌」とつづめて使われることもある。


【西の虚子忌(上五)】
西虚子忌横川の栗の皮を剥き 小路紫峽
西虚子忌母の不参を詫びもして 稲畑廣太郎

【西の虚子忌(中七)】
この後は西の虚子忌と申さばや 星野立子
西方へ西の虚子忌の香及ぶ  阿波野青畝
ともかくも西の虚子忌の予定組む 稲畑汀子
西へ往くすなはち西の虚子忌かな 坊城俊樹

【西の虚子忌(下五)】
会ひたくて来たのに会へず西虚子忌  星野椿
僧もまた若きに継がれ西虚子忌 安原葉


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