冬の季語

【冬の季語】冬河原(冬川原)

【冬の季語=三冬(11〜1月)】冬河原(冬川原)

「冬の川」(「冬川」)または「冬の河」(「冬河」)のへり、水が流れていない、砂や石の多いところ。

「河」はもともと「黄河」に由来するため、「川」よりも「河」のほうが大きいイメージがある。


【冬河原(上五)】
冬河原のつぴきならぬ恋ならめ 行方克巳

【冬川原(上五)】
冬川原広やかに建ちぬ芝居小屋 鈴木花蓑

【冬河原(中七)】

【冬川原(中七)】

【冬河原(下五)】
亡きひとの名を呼び捨てに冬河原 福田甲子雄
猪裂きし手を洗ひをり冬河原 角川春樹

【冬川原(下五)】
糸引いて石這ふ蜘蛛や冬川原 鈴木花蓑


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【春の季語】椿寿忌
  2. 【冬の季語】今朝の冬
  3. 【秋の季語】穴惑
  4. 【春の季語】春泥
  5. 【冬の季語】寒木
  6. 【冬の季語】雪
  7. 【夏の季語】父の日
  8. 【夏の季語】盛夏/夏旺ん 真夏

おすすめ記事

  1. 戸隠の山より風邪の神の来る 今井杏太郎【季語=風邪(冬)】
  2. めぐりあひやその虹七色七代まで 中村草田男【季語=虹(夏)】
  3. 【クラファン目標達成記念!】神保町に銀漢亭があったころリターンズ【2】/戸矢一斗(「銀漢」同人)
  4. 火達磨となれる秋刀魚を裏返す 柴原保佳【季語=秋刀魚(秋)】
  5. ミャンマーを思う
  6. 流氷は嘶きをもて迎ふべし 青山茂根【季語=流氷(春)】
  7. 渡り鳥はるかなるとき光りけり 川口重美【季語=渡り鳥(秋)】
  8. 秋蝶のちひさき脳をつまみけり 家藤正人【季語=秋蝶(秋)】
  9. 高梁折れて頬を打つあり鶉追ふ      三溝沙美【季語=鶉(秋)】
  10. 【結社推薦句】コンゲツノハイク【2022年9月分】

Pickup記事

  1. 神保町に銀漢亭があったころ【第43回】浅川芳直
  2. 観音か聖母か岬の南風に立ち 橋本榮治【季語=南風(夏)】
  3. 【冬の季語】室咲
  4. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第50回】 黒部峡谷と福田蓼汀
  5. 鬼灯市雷門で落合うて 田中松陽子【季語=鬼灯市(夏)】
  6. バー温し年豆妻が撒きをらむ 河野閑子【季語=年豆(冬)】
  7. 葡萄垂れとしよりの日のつどひ見ゆ 大野林火【季語=葡萄(秋)】
  8. 東風を負ひ東風にむかひて相離る   三宅清三郎【季語=東風(春)】
  9. 【夏の季語】金魚
  10. 【春の季語】雁帰る
PAGE TOP