【新年の季語】成人の日

新年の季語(1月)】成人の日

成人を迎えたことを祝う日。日本の国民の祝日の一つ。もともとは、「1月15日」は「小正月」と呼ばれ、元服の儀(男子が成人したことを示す通過儀礼で、奈良時代以降に公家や武家で行われてきた)が行われていた。各地で「成人式」が行われる。

若木の元服(応好国貞 画)

1999年(平成11年)までは祝日としての「成人の日」は1月15日だったが、2000年からは、ハッピーマンデー制度導入に伴い、1月の第2月曜日、つまり、その年の1月8日から14日までのうち月曜日に該当する日に変更された。

民法改正により、2022年4月1日から成年年齢が20歳から18歳に引き下げられた(ただし、飲酒や喫煙、競馬などの公営競技に関する年齢制限は、これまでと変わらず20歳のまま)あとも、20歳に「成人式」を行なっている自治体も多い。「はたちのつどい」などと名称を変えて実施しているところもある。


【成人の日(上五)】
成人の日の大鯛は虹の如し 水原秋桜子
成人のその日を以て改名す 星野立子
成人の日の晴着着て墓参り  清崎敏郎
成人の日ぞ大雪もたのもしき 細川加賀
成人の日の母たりしこと遥か 今井千鶴子
成人の日は恋人の恋人と 如月真菜

【成人の日(中七)】
道にはずむ成人の日の紙コップ 秋元不死男
足袋きよく成人の日の父たらむ  能村登四郎
帆柱に成人の日の風鳴れり  原田青児
徴兵も成人の日もないまんま 小沢信男

【成人の日(下五)】


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