季語・歳時記

【新年の季語】門の松

新年の季語(1月)】門の松

【ミニ解説】

正月」に門前などに立てられる松や竹を用いた正月飾りのこと。「」

門松」「松飾り」「飾り松」「立て松」とも。

古くは、木の梢に神が宿ると考えられていたことから、門松は年神を家に迎え入れるための依り代という意味合いがある。「松は千歳を契り、竹は万歳を契る」と言われ、松と竹で神の依代の永遠を願う。

門松を飾っている期間のことを「松の内」、それを過ぎると「松過」となる。

門松を片付けることを「松納」とよぶ。


【門の松(上五)】
門の松背戸の大松みどりなり 泉鏡花

【門の松(中七)】

【門の松(下五)】
月雪のためにもしたし門の松 去来
兄の子の背丈のびたり門の松 正岡子規


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【冬の季語】熊
  2. 【春の季語】春の泥
  3. 【春の季語】啓蟄
  4. 【冬の季語】セーター
  5. 【冬の季語】春を待つ
  6. 【春の季語】海市
  7. 【夏の季語】玉虫
  8. 【春の季語】椿

おすすめ記事

  1. 「野崎海芋のたべる歳時記」ガレット・デ・ロワ
  2. むかし吾を縛りし男の子凌霄花 中村苑子【季語=凌霄花(夏)】
  3. 神保町に銀漢亭があったころ【第109回】川嶋ぱんだ
  4. 【新連載】きょうのパン句。【#1】BEAVER BREAD
  5. 夏草を分けまつさをな妣の国 恩田侑布子【季語=夏草(夏)】
  6. 【連載】新しい短歌をさがして【17】服部崇
  7. t t t ふいにさざめく子らや秋 鴇田智哉
  8. 朝寝楽し障子と壺と白ければ   三宅清三郎【季語=朝寝(春)】
  9. 菜の花月夜ですよネコが死ぬ夜ですよ 金原まさ子【季語=菜の花(春)】 
  10. 神保町に銀漢亭があったころ【第29回】広渡敬雄

Pickup記事

  1. 【新年の季語】松の内
  2. 【特別寄稿】沖縄県那覇市久米「KIMIKO BAR ふう」/酢橘とおる
  3. 花散るや金輪際のそこひまで 池田瑠那【季語=花散る(春)】
  4. 【春の季語】春の夜
  5. 人のかほ描かれてゐたる巣箱かな 藤原暢子【季語=巣箱(春)】 
  6. 【冬の季語】煤逃
  7. アカコアオコクロコ共通海鼠語圏  佐山哲郎【季語=海鼠(冬)】
  8. 銀座明るし針の踵で歩かねば 八木三日女
  9. 「パリ子育て俳句さんぽ」【12月4日配信分】
  10. 雛飾りつゝふと命惜しきかな 星野立子【季語=雛飾る(春)】
PAGE TOP