【夏の季語】蟭螟

【夏の季語=三夏(5-7月)】蟭螟

『列子』などに言及されている想像上の虫である。歴史的仮名遣いは「せうめい」。

「蚊」のまつげに巣食うと言われ、非常に微細なものの譬えとして用いられる。

日本の古書では『糸屑』(元禄7年)、『和漢三才図会』(正徳2年)、『滑稽雑談』(正徳3年)などに出ており、「蚊」と同様、夏の季語として扱われる。

  蟭螟や人に生れてほ句作り 松根東洋城(『新春夏秋冬』)


【蟭螟(上五)】
蟭螟や図鑑にかざす虫めがね 戸矢一斗
蟭螟の羽ばたきに空うごきけり 岡田一実

【蟭螟(中七)】
閉居して蟭螟の鳴く声聞きぬ 志田千惠
その暮らしあり蟭螟に箸づかひ  岡田一実

【蟭螟(下五)】

【ほかの季語と】

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