【春の季語=初春(2月)】早春
「立春」を迎えてからの春のはじめのころ。
ところどころに「春めく」ものの、まだまだ風も硬く、寒い日が続く。
こうした時期に、春を楽しまんとする心持ちがある言葉。
「早春賦」は、1913年(大正2年)に発表された日本の唱歌。長野県大町市から安曇野一帯の早春の情景をうたった歌とされる。3番の歌詞は以下のとおり。
春と聞かねば 知らでありしを
聞けば急かるる 胸の思いを
いかにせよとの この頃か
いかにせよとの この頃か
【早春(上五)】
早春や松のぼりゆくよその猫 藤田春梢女
早春や目つむりゐても水光り 越後貫登志
早春の心きらめく須磨にあり 稲畑汀子
早春の艇庫の扉開いてをり 川口襄
【早春(中七)】
銀行員に早春の馬唾充つ歯 金子兜太
パンク穴より早春の泡の列 今井聖
トラックに早春を積み引越しす 柊月子
【早春(下五)】
【ほかの季語と】
早春の流水早し猫柳 西山泊雲
【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】