冬の季語

【冬の季語】干蒲団(干布団)

【冬の季語=三冬(11月〜1月)】干蒲団(干布団)

【ミニ解説】

干されている「蒲団」。あるいは、干された「蒲団」のこと。

蒲団干す」と動詞的にも用いられる。


【干蒲団(上五)】
干布団真赤朱欒は枝に垂れ 高野素十
干布団美しからず蝶飛べど 川端茅舎
干蒲団箱根の谷に叩きをり 藤田湘子
干布団都電の音にふくらめり 飯島晴子
干蒲団東武電車の影よぎる 岡本眸
干蒲団うすむらさきに沖はあり 菅原鬨也
干蒲団仇の如く叩きけり 河本遊子

【干蒲団(中七)】

【干蒲団(下五)】
雪解の雫すれすれに干布団 高浜虚子
どの家もみな仕合せや干蒲団 鈴木花蓑
一枚は綿の片寄る干布団 飯島晴子
北陸や海照る屋根の干布団 岡本眸
名山に正面ありぬ干蒲団 小川軽舟
通る人なくてしづかや干布団 上田信治
雑居ビル窓の一つに干布団 榮 猿丸


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