こと

ものの芽や年譜に死後のこと少し　津川絵理子【季語＝ものの芽（春）】

• 2025.04.03

ひまわりを咲かせて淋しとはどういうこと　平田修【季語＝ひまわり（夏）】

• 2025.01.19

教師二人牛鍋欲りて熄むことあり　中村草田男【季語＝牛鍋（冬）】

• 2024.12.18

おのづから腕組むこともそぞろ寒　坊城としあつ【季語＝そぞろ寒（秋）】

• 2024.11.01

野分会十とせ経しこと年尾の忌　稲畑汀子【季語＝年尾の忌（秋）】

• 2024.10.25

そよりともせいで秋たつことかいの　上島鬼貫【季語＝秋立つ（秋）】

• 2024.08.07

土のこと水のこと聞き苗を買ふ　渡部有紀子【季語＝苗を買ふ（春）】

• 2024.04.27

なにがなし善きこと言はな復活祭　野澤節子【季語＝復活祭（春）】

• 2024.04.11

牡丹ていっくに蕪村ずること二三片　加藤郁乎　　

• 2024.03.19

針供養といふことをしてそと遊ぶ　後藤夜半【季語＝針供養（春）】

• 2024.02.09

雪折を振り返ることしかできず　瀬間陽子【季語＝雪折（冬）】　

• 2024.02.07

きつかけはハンカチ借りしだけのこと　須佐薫子【季語＝ハンカチ（夏）】

• 2023.07.24

来たことも見たこともなき宇都宮　／筑紫磐井

• 2023.07.06

白魚のさかなたること略しけり　中原道夫【季語＝白魚（春）】

• 2023.02.20

龍の玉深く蔵すといふことを　高浜虚子【季語＝龍の玉（新年）】

• 2023.01.15

馴染むとは好きになること味噌雑煮　西村和子【季語＝雑煮（新年）】

• 2023.01.09

水遊とはだんだんに濡れること　後藤比奈夫【季語＝水遊（夏）】

• 2022.06.26

春の水とは濡れてゐるみづのこと　長谷川櫂【季語＝春の水（春）】

• 2022.05.02

切腹をしたことがない腹を撫で　土橋螢

• 2022.04.24

サイネリア待つといふこときらきらす　鎌倉佐弓【季語＝サイネリア（春）】

• 2022.04.11

海鼠噛むことも別れも面倒な　遠山陽子【季語＝海鼠（冬）】

• 2021.11.29

さまざまの事おもひ出す桜かな　松尾芭蕉【季語＝桜（春）】

• 2021.04.14