「天狼」
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八月は常なる月ぞ耐へしのべ 八田木枯【季語=八月(秋)】
八月は常なる月ぞ耐へしのべ八田木枯宇多喜代子の「八月の赤子はいまも宙を蹴る」の鑑賞で、「八月」に戦争の文脈を含まない読みを私は未だ読んだことがない。類想の話題にも上がりやすい「八月や六日九日十五日」…
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香水の一滴づつにかくも減る 山口波津女【季語=香水(夏)】
香水の一滴づつにかくも減る)山口波津女 7年前の夏、京都に…
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無方無時無距離砂漠の夜が明けて 津田清子(無季)
無方無時無距離砂漠の夜が明けて津田清子「無方無時無距離」と…
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厨房に貝があるくよ雛祭 秋元不死男【季語=雛祭(春)】
厨房に貝があるくよ雛祭秋元不死男この「貝」は雛祭のお吸い物…
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ひら/\と猫が乳吞む厄日かな 秋元不死男【季語=厄日(秋)】
ひら/\と猫が乳吞む厄日かな秋元不死男今日は二百十日。立春…
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太宰忌や誰が喀啖の青みどろ 堀井春一郎【季語=太宰忌(夏)】
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おでん屋の酒のよしあし言ひたもな 山口誓子【季語=おでん(冬)】