【夏の季語】山法師(の花)

【夏の季語=初夏-仲夏(5月〜6月)】山法師(の花)

ヤマボウシは、初夏に花を咲かせる。歴史的仮名遣いは「やまぼふし」。

秋には実がオレンジ色から赤に色づく。

白い頭巾をかぶった比叡山延暦寺の法師姿をイメージしてつけられたともいう。

同じミズキ科サンシュユ属の近縁種の「花水木」と似ているといえば似ているが、ヤマボウシの花びらは先端が尖っている(ハナミズキの花は先端がへこんでいる)。


【山法師の花(上五)】
山法師咲けば濃くなる旅の鬚 田川飛旅子
山法師咲いて山向く風見鶏 ながさく清江
山法師一つの朝に夜の来ぬ 森賀まり

【山法師の花(中七)】

【山法師の花(下五)】
東京を三日離れて山法師 鈴木真砂女
弁当に醤油しみたり山法師 辻桃子
かなたより空かげりくる山法師 髙田正子
誓子館まづは迎への山法師  岩津厚子(神戸大学構内)

【ほかの季語と】

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