天体のみなしづかなる草いきれ 生駒大祐【季語=草いきれ(夏)】

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

天体のみなしづかなる草いきれ  

生駒大祐 

炎熱のなかの「草いきれ」を、はあはあ言いながら進んでいく時間は、宇宙を俯瞰して天体の運行を「みなしづか」と感じるのと、もっとも離れている時間、なのかもしれない。そうであればこそ、「天体のみなしづかなる」という把握のなかには、自分で書いた言葉を二重線で抹消してしまうような、そんな手つきが感じられる。天と地と、静と動と、矛盾するものをひとつにパックしてしまうことで、「しづかなる天体」の「動」、「草いきれ」の「静」の部分も際立つ。どちらにも共通しているのは、人間を拒むような「遠さ」である。『水界園丁』(2019)所収。(堀切克洋)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

サイト内検索はこちら↓

ピックアップ記事

2021-3-11

【特集】東日本大震災 10年を迎えて

アーカイブ

サイト内検索はこちら↓

ページ上部へ戻る