【春の季語】春塵

【春の季語=初春(2月)】春塵

春風」に舞い上がる砂や埃のこと。

「春埃」「春の塵」「砂あらし」などとも。


【春塵(上五)】
春塵や観世音寺の観世音 高野素十
春塵の耳を洗へば今日はるか 細川加賀
春塵や東京はわが死にどころ 鈴木真砂女
机上春塵 稿債 積読(つんどく) 嵩成すまま  伊丹三樹彦
春塵を積みザヴィエルの面の創 有馬朗人
春塵も国宝として拝しけり 鷹羽狩行
春塵やマクドナルドの黄なるM 岸本尚毅

【春塵(中七)】
ここに穴あり春塵のマンホール 佐藤鬼房
旅帰り先づ春塵の机拭く 稲畑汀子
先生やいま春塵に巻かれつつ 岸本尚毅
耳の奥まで春塵にまき込まれ 近恵

【春塵(下五)】


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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