【夏の季語】虞美人草

【夏の季語=初夏(5月)】虞美人草

雛罌粟」「ポピー」の別名。

項羽の愛人であった虞美人(ぐびじん紀元前233年? – 紀元前202年?)が自決したときの血が、この花になったという伝説がある。小説やテレビドラマでは項羽の妻として描かれ、虞を姓とし「虞姫」と紹介されているものが多い。

夏目漱石の小説のタイトルとしてもよく知られる。


【虞美人草(上五)】
虞美人草風に溺るるさまに揺れ 遠藤若狭男

【虞美人草(中七)】
種となる虞美人草の哀れかな 大坪景章
あの時も虞美人草の午後だった 坪内稔典

【虞美人草(下五)】
紀元前二〇二年の虞美人草 水津達大



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