【夏の季語】著莪の花

【夏の季語=仲夏(6月)】著莪の花

シャガは、アヤメ科アヤメ属の多年草。
中国原産で、かなり古くに日本に入ってきた帰化植物である。
人家近くの森林周辺の木陰などの、やや湿ったところに群生する。


【著莪の花(上五)】
著莪の花白きに湧きて雲絶えず 加藤楸邨
著莪の花名刺の角の疲れたる 森島裕雄

【著莪の花(中七)】

【著莪の花(下五)】
かたまつて雨が降るなり著莪の花 清崎敏郎
ひとづまにきざはしはある著莪の花 大西泰世
ひとごとの柩がとほる著莪の花 秦夕美
空海の眠りは深し著莪の花 村上直子
大和には淡き交り著莪の花 田中裕明
纒足は海を渡らず著莪の花 日原傳

【その他】
弟よ/相模は/海と/著莪の雨 高柳重信



関連記事