
【春の季語=初春(2月)】絵踏
「えふみ」または「えぶみ」。キリシタン禁制の江戸時代、信徒が多かった長崎などで毎年正月から三月頃まで、幕府・奉行所が住民全員にキリストや聖母マリアの描かれた絵を踏ませたことから、現在では春の季題とされている。歴史的仮名遣いは「ゑふみ」。

【絵踏(上五)】
絵ぶみして生き残りたる女かな 高浜虚子
絵踏してよりくれなゐの帯を解く 坊城俊樹
【絵踏(中七)】
【絵踏(下五)】
苗代の泥足はこぶ絵踏かな 正岡子規
海の日の爛旰(らんかん)として絵踏かな 山口青邨
罰よりも罪おそろしき絵踏かな 野見山朱鳥
長崎に降り立つすでに絵踏めき 伊藤伊那男
【その他】
とりあへず踏む何の絵かわからねど 堀田季何