【春の季語】涅槃

【春の季語=仲春(3月)】涅槃

旧暦2月15日。釈迦が入滅した日である。主に上五で用いるとき「お涅槃」と「お」をつけて調子をととのえる。

この日には「涅槃会」という法要が行われ、入滅を描いた「涅槃絵図」が開帳となる。このころに降る雪のことを「涅槃雪」、西から吹く風を「涅槃西風」と呼ぶ。


【涅槃(上五)】
お涅槃の甕を覗けば青みどろ 岸本尚毅
お涅槃のただ大皿を飾るのみ 岸本尚毅

【涅槃(中七)】
ものの影みな涅槃なる月夜かな 渡邊水巴

【涅槃(下五)】
山寺の松のみどりの涅槃かな 野村喜舟
人肌色の御像が見たき涅槃かな 能村登四郎
大欅とりまく雑木涅槃かな 平井照敏
人体に蝶のあつまる涅槃かな 柿本多映




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