2026年5月2日、第17回田中裕明賞(ふらんす堂主催)の選考会が行われ、板倉ケンタ句集『一花一虫』(ふらんす堂)の受賞が決定した。選考経過報告・候補作品などについては、同社ホームページ上に5/15に特設ページが開設される予定。ケンタさん、おめでとうございます。
◆中学3年生で俳句をはじめ、10年目となるのを区切りに。
https://fragie.exblog.jp/37664159
◆うごかないながらもうごきだしてゐし 板倉ケンタ(細村星一郎「ハイクノミカタ」)
◆ぬかるみか葛かわからぬものを踏む 板倉ケンタ(吉田林檎「ハイクノミカタ」)
◆氷上と氷中同じ木のたましひ 板倉ケンタ(赤松佑紀「ハイクノミカタ」)
◆百合のある方と狐のゐる方と 小山玄紀(板倉ケンタ「ハイクノミカタ」)
◆筏井遙抄出七句
七人が水着に変はる昼の樹下
つつぬけに花見えてゐる飼屋かな
松手入うしろに暗い玉葱が
氷上と氷中同じ木のたましひ
ある日こまやかに木犀見ゆるなり
海風に失ひながら葺き替ふる
はぐれ引くあれは貴方のやうな鶴
◆岩田奎抄出七句
雪よりもつめたき雨にかはりけり
颱風が来るよ野鼠街鼠
絶えず強光やはらかな蟻の中までも
此処は死者ばかり名残の百日紅
今もある硬くて寒いとしまえん
永遠に絶えぬ瀧音のなか眠る
水辺さはやかに枯れてゐるのは誰
