【夏の季語】油団


【夏の季語=三夏(5ー7月)】油団
油団(ゆとん)は、日本の伝統工芸品の一つ。暑さをしのぐため、夏場に畳の上に敷く。
幾重にも貼り重ねた和紙の表面に荏胡麻油を、裏面に柿渋を塗って作られる。

ゆとん。それは、江戸時代に生まれた「科学で解明できない」夏の快適グッズ(中川政七商店)

油団の製作技術(文化遺産オンライン)


【油団(上五)】
渋ゆとんくちなしの花うつりけり 室生犀星
油団しき雄猫大きく飼はれゐる 長谷川かな女

【油団(中七)】
あさすゞの油団つめたし草の宿 阿波野青畝
吾を待つ油団の上の人等かな 高野素十
故郷は油団に暗し客主 本田あふひ

【油団(下五)】
踏むやそもまたなつかしき油団かな 上川井梨葉
柱影映りもぞする油団かな 高濱虚子
この家と共に古りたる油団かな 伊藤柏翠
庭のもの青く映れる油団かな 浦辻正逸

【ほかの季語と】
蚊の落つる音の嬉しき油団哉 前田普羅



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