【秋の季語=仲秋(9月)】秋彼岸
「秋分」が起こる日を中日として、その前後三日間を合わせた合計7日間のこと。
仏教においては、春分と秋分が彼岸である西方浄土への距離がもっとも短くなる日とされた。「彼岸」は春の季語として、秋の彼岸は「秋」であることを明示する。「墓参」も秋の季語。
【秋彼岸(上五)】
秋彼岸麓の馬の紺に見ゆ 友岡子郷
秋彼岸手桶に溢れしめしもの 伊藤二瀬
【秋彼岸(中七)】
【秋彼岸(下五)】
口むすぶ鯉みて帰る秋彼岸 桂信子
それとなく御飯出てくる秋彼岸 攝津幸彦
大川に海の魚跳ぶ秋彼岸 北島大果
荷のありて人の見えざる秋彼岸 山口蜜柑
草か木かわからぬものも秋彼岸 岸本尚毅
ペンギンのゆらゆら泳ぐ秋彼岸 冬野虹