季語・歳時記

【春の季語】浅蜊

【春の季語=三春(2〜4月)】浅蜊

アサリは、2月~4月に旬を迎えるため、「潮干狩」でも探すことができる。

春の産卵の時期を迎えたアサリは身がぷっくりしてとってもおいしい。

ちなみに関東より南では9月から10月にも産卵期を迎えるため、秋にもアサリを楽しめる。


【浅蜊(上五)】
浅蜊掘出てをり遠き雨のに 三浦恒礼子
淺蜊飯妻の薄口醬油しょうゆかな 綾部仁喜
浅蜊汁殻ふれ合ふもひとりの餉 永方裕子

【浅蜊(中七)】
啜り泣く浅利のために灯を消せよ 磯貝碧蹄館
夕日だるし浅蜊を量る音こぼれ 松村蒼石

【浅蜊(下五)】
松籟しょうらいをききもやひゐる浅蜊舟 大野林火
折からの雨の重みの浅蜊売 友岡子郷


  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • follow us in feedly

関連記事

  1. 【夏の季語】キャンプ/テント バンガロー キャンプ村 キャンプ場…
  2. 【春の季語】春雷
  3. 【夏の季語】筍
  4. 【春の季語】夕桜
  5. 【秋の季語】虫籠/むしご
  6. 【春の季語】春の雪
  7. 【冬の季語】枯芝
  8. 【夏の季語】草ロール

おすすめ記事

  1. 【毛の俳句】
  2. 「パリ子育て俳句さんぽ」【6月18日配信分】
  3. さくら貝黙うつくしく恋しあふ 仙田洋子【季語=さくら貝(春)】
  4. 神保町に銀漢亭があったころ【第27回】安里琉太
  5. 【連載】歳時記のトリセツ(8)/池田澄子さん
  6. 【春の季語】初音
  7. 花ミモザ帽子を買ふと言ひ出しぬ 星野麥丘人【季語=花ミモザ(春)】
  8. 俳人・広渡敬雄とゆく全国・俳枕の旅【第65回】 福岡と竹下しづの女
  9. 時雨るるや新幹線の長きかほ 津川絵理子【季語=時雨(冬)】
  10. 【秋の季語】秋桜

Pickup記事

  1. 青葉冷え出土の壺が山雨呼ぶ 河野南畦【季語=青葉冷(夏)】
  2. 七十や釣瓶落しの離婚沙汰 文挾夫佐恵【季語=釣瓶落し(秋)】
  3. 昼酒に喉焼く天皇誕生日 石川桂郎【季語=天皇誕生日(春)】
  4. 夕焼や答へぬベルを押して立つ 久保ゐの吉【季語=夕焼(夏)】
  5. 昼ごろより時の感じ既に無くなりて樹立のなかに歩みをとどむ 佐藤佐太郎
  6. 【夏の季語】小満
  7. 春ショール靡きやすくて恋ごこち 檜紀代【季語=春ショール(春)】
  8. 直立の八月またも来りけり 小島健【季語=八月(秋)】
  9. 【春の季語】大試験
  10. 【第9回】ラジオ・ポクリット(ゲスト:今井肖子さん・三宅やよいさん・土肥あき子さん)
PAGE TOP