【春の季語】遠足

【春の季語=晩春(4月)】遠足

主に学校において校外へ出かけること。おやつは300円まで。


【遠足(上五)
遠足の女教師の手に触れたがる 山口誓子
遠足の疲れの指を二本咥へ 中村草田男
遠足の列大丸の中とおる 田川飛旅子
遠足をしてゐて遠足したくなる 平井照敏
遠足の子に白波があるばかり 細川加賀
遠足の列大仏へ大仏へ 藤田湘子
遠足バスいつまでも子の出できたる 小澤實
遠足の頭たたいて頭数 加藤静夫
遠足や晴れて荒涼たる山河 竹岡一郎
遠足の集まつてすぐ出すバナナ 阪西敦子
遠足や眠る先生はじめて見る 斉藤志歩
遠足のペンギン音もなく水へ 黒岩徳将

【遠足(中七)】
走り出して遠足の列伸びつぱなし 能村登四郎
ペンギンのやうな遠足ペンギン見る 仲寒蟬
縄文の穴から遠足の足音 西澤みず季
すれちがふ雨の遠足かなしめる 髙柳克弘

【遠足(下五)】
にぎやかにしやがみホームの遠足子 菊田一平


【セクト・ポクリット管理人より読者のみなさまへ】



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